2005年12月1日
カルチャーセンターを受講してくださっている方から「アッ,なるほど。」と思うような質問をしてくださった方がいらっしゃっいました。
『全てを受け入れる』、だとか『100%現実を創造しているのは自分自身である』というような考え方は,もしその本人が被害者の立場やひどい状況に立たされている場合(例えばDVのような)、その環境自体を受け入れなさいというようにとれて納得できない。自分自身の尊厳を守る事の方が大事なのではないかという内容でした。
もちろんその通りだと思います。ただすべて100%受け入れるという事ハ言葉通り何でも受け入れ許すという事ではなく、むしろ現実に起こっていることが加害者であれ被害者であれ自分で起こしたのだと気付くことによってその状況から自由になる、という事なのです。
そのままにとどまっている事も離れる事も自分の意志によって可能になる状況をいっているのです。「~のせいでこうなってしまった」と思っている間は、自分自身の中に変化を起こすだけの力はなかなか起こってきません
。相手にパワーをあずけてしまっているのですから。 自分の責任としてとらえた時初めて何かを変える力が湧いてくるのではないでしょうか。何となく重い感じがするかもしれませんが実際は現実を受け入れることによって人生は軽くなってきます。
ちょっとしたパラドックスですね。
決して相手から何をされようが許してそのまま受け入れなさいという事ではありません。
むしろ自分を信じ、おかしな事はおかしいと言える勇気を与えてくれる考え方なのです。
でも確かに言葉どおり受け取ってしまうと質問の通りになってしまうでしょうね。
私自身ぼんやりと感じていた事がとてもすっきりしました。質問くださった方、有難うございました。