2005年4月
春ですね~。
一年で一番好きな季節になりました。道を歩いていても、緑や花の美しさにうっとりしてしまいます。
年を重ねてよかったことの一つに、自然や季節の美しさにより気付くようになったという事。
若い頃は同じ花をみていても全然違うものを見ていたような気がします。時々若い人たちと話していると、とても深く物事を考えとらえようとしている姿勢に感心することがあります。私はこんな事考えもしなかったし、もっとぼーっと生きてたなと思いつつ、彼らにはまわりの景色がどんな風に見えているのだろう、でも比べる事もできないんだな、等など考え出したらきりがありません。
アウシュビッツ収容所の様子を描いた『夜と霧』の中で捕虜達がみた夕日の景色の美しさ、皆が同時にその場で感じた共感や感動、一体それがどんなものだったんだろうか、ひょっとしたら経験は、ものの見え方までも変えてしまうのかしら、と思ったり。
私達は同じ景色を見ながら、実はお互い全然違う物を見ているのかもしれません。